【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の金珉ソク(キム・ミンソク)報道官は31日の定例会見で、カーター米国防長官の訪韓日程がほぼ固まったと明らかにした。来月9日に韓国を訪れ、11日まで滞在するという。 カーター氏は初日に在韓米軍の部隊などを視察し、10日に韓国国防部の韓民求(ハン・ミング)長官と会談する。両氏が会談で、中国が反発している米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備問題について議論するか注目される。 先月就任したカーター氏は上院公聴会で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)で米本土を攻撃する恐れがあるとして、本土の防衛に必要なミサイル防衛(MD)システムを大幅に強化する考えを示した。このため韓国訪問中に韓国と米国、中国の3カ国間の懸案に浮上したTHAAD問題について韓国側と協議する可能性がある。 ただ、金報道官は「THAAD問題はまだ米政府が在韓米軍への配備を決めていないため、今回の議題には上がらない」と伝えた。 韓氏との会談では韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)から韓国軍への有事作戦統制権移管問題をはじめ、北朝鮮の核・ミサイルへの対応など、両国の国防懸案について協議するとみられる。 今月27日にソウルで行われた韓国軍制服組トップの崔潤喜(チェ・ユンヒ)合同参謀本部議長と米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長との会談では、THAAD問題は取り上げられなかった。米側は北朝鮮の核・ミサイル脅威に備えた「統合対空・ミサイル防衛体系」(IAMD)の相互運用能力向上の必要性について強調したもようだ。IAMDは航空機とミサイルに同時対応できるシステムで、MDシステムより包括的とされる。 kimchiboxs@yna.co.kr
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