会見でキム・グクキ氏を名乗る男性=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
会見でキム・グクキ氏を名乗る男性=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は、「反共和国偵察謀略行為」を目的に北朝鮮入りしたとして拘束された「韓国スパイ」のキム・グクキ氏とチェ・チュンギル氏が26日、平壌の人民文化宮殿で記者会見を行ったと報じた。 北朝鮮の国家安全保衛部は会見で2人について、「米国と傀儡(かいらい)情報機関の背後操縦と指令を受け、最も卑劣な暗殺手法で最高首脳部を狙った極悪なテロ分子たち」と説明した。2人は中国の朝鮮族や華僑らと接触し情報を収集したという。その上で、「外国国籍者にも厳しい審判を下すことを警告する」と強調した。 中朝間の不協和音が続く中、北朝鮮が会見を通じて朝鮮族など中国国籍者らに警告を出した背景に注目が集まる。 会見でキム氏は1954年に韓国・大田で生まれ、2003年から中国・丹東に居住していると述べた。チェ氏は1959年に韓国・春川で生まれ、キム氏と同じころから中国で暮らし始めたと話した。 2人は中国で韓国の情報機関、国家情報院の要員の指令を受け、北朝鮮の情報を収集したり、北朝鮮の体制を中傷する活動を行ったりしたと説明。キム氏は「2010年に北朝鮮の最高指導部が鉄道で中国を訪問する可能性があると聞かされ、関連情報を提供した」とした上で、「テロ行為で最も重い犯罪であることを認め、謝罪する」と語った。また、核関連資料を韓国側に伝え、北朝鮮の偽札を製造するなどの犯罪を犯したことを認めた。チェ氏も国防関連資料の提供などを行ったとした。 kimchiboxs@yna.co.kr
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