中国外相、韓国のAIIB加入に対して圧迫的パフォーマンス

中国の王毅外相は21日、韓国のAIIB（アジアインフラ投資銀行）加入問題に関して「一歩前進した研究をしている」と明らかにした。

　日中韓の3カ国外相会談に出席のため訪韓中の王毅中国外相は、21日午前、ソウル市内にある外交部庁舎で尹炳世（ユン・ビョンセ）韓国外相との中韓外相会談を開いた後、記者からのAIIB論議に対する質問に対して「韓国政府がすでに明らかにしたのではないのか」とし、このように述べたのだった。

　中国外交部の報道官は20日に、中国が主導しているAIIB加入問題に関して「我々の隣国である韓国と日本、アジア・太平洋の重要な国家であるオーストラリアが、今後の問題について積極的に考慮するという立場を表明してきた」とし、最近、韓国政府がAIIB加入に関して肯定的立場を伝えた可能性を示唆していた。

　王毅中国外相の21日の言及も韓国のAIIB加入を圧迫するためのパフォーマンスだと見られる。

　王毅中国外相はまた「本日午後に開かれる3カ国外相会議進行のためにユン韓国外相と議論した。これ以外にも両国間の関心事項について話した。両国は幅広い共通認識に至った」と明らかにした。

　ただ王毅中国外相は、この場でアメリカのTHAAD（高高度防衛ミサイル）の朝鮮半島配置問題に関しては特に言及しなかった。

　一方、ユン韓国外相はこの日、中国外相との会談に続いて日本の岸田外相と日韓外相会談を開いた。

　日中韓の外相は21日午後、ソウル市内にある新羅（シルラ）ホテルで3カ国外相会談を開き、共同記者会見を行う予定である。

　3カ国外相会談が開かれるのは、2012年4月の中国での開催以来3年ぶりとなる。