外国為替市場で、ドルの一人勝ち状態が続いており、円同様、韓国のウォンの価値も大幅に下落した。

特に今月に入ってからのウォン安の進行速度は、アジア主要国の通貨中で最も早いレベルであることが分かった。

10日の終値では、1ドル= 1,122.6ウォンで、わずか1週間で2.39%も上昇した。
さらに、11日の終値は10日よりも3.9ウォン上がった1,126.5ウォンだった。

同じ期間でアジア主要国と比べると、日本(1.82%)、マレーシア(2.07%)、シンガポール(1.66%)、インドネシア(0.97%)、タイ(0.93%)、台湾(0.75%)よりも下落のスピードが速いことになる。

米国の政策金利の引き上げが観測されていることや、ユーロ圏と日本の量的緩和基調などが背景にあると見られている。

このニュースに対し、韓国のネットユーザからは次のようなコメントが寄せられている。

「これじゃ、当面物価が下がる見込みはなさそうだね~」
「対円では、ウォン高が続いているのに、対ドルだとウォン安が再開しているのか。ユーロ安も進行しているし、これじゃ輸出企業も大した恩恵は受けないな」
「EUや日本は比較的経済が安定しているし、資金力があるから、EQ(量的緩和)政策をとって自国レートをある程度操れるけど、外資系に握られている韓国の金融機関は何もできない。アベノミクスのマネをしたくてもリスクが大きすぎるのだ」

「ウォン安を背景に金利を引き下げたところで、物価だけ上がって庶民の生活が苦しくなるだけ」
「もし近いうちにアメリカが本当に金利の引き下げに踏み切ったら、ウォン安に拍車がかかるかもね。米関連の輸出企業は笑いが止まらないかもしれないけど」
「韓国は貿易収支も良くて、経済成長も続いているのに、なぜ通貨の価値は上がらないのだろうか。まだまだ国内金融市場の基礎体力がないということだね」

「別に深刻なレベルではないと思うよ。昨年までは対ドルでもちょっとしたウォン高が進行していたから、その反動だと思えばいい」
「政府はウォン安をいいことに物価を上げまくることはやめてください。合法賭博である外国為替取引のせいで国民の生活が左右されるのもおかしな話なので」
「一部の富裕層がウォンをドルに変えて、海外で使いまくっているからウォンの価値が下がるんだよ!」
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