【ソウル聯合ニュース】リッパート駐韓米国大使がソウル市内の講演会会場で襲撃されて重傷を負った事件を受け、韓国の国民からはリッパート大使の回復を願う声が相次いでいる。一方、一部団体による行き過ぎた行動については不適切との指摘が出ている。 大韓イエス教長老会合同漢城総会所属の信徒らは7日、「リッパート大使愛しています」と声を上げながら、バレエや扇の舞いなどの公演を行う集会を開催した。 また複数の保守団体は事件当日からリッパート大使が入院したソウル・新村セブランス病院や光化門などで連日集会を行った。現場では大使に対する謝罪や「愛しています」などと書かれたプラカードや横断幕が掲げられた。  また朴槿恵(パク・クネ)大統領の義弟である申東旭(シン・ドンウク)共和党総裁は8日午後から病院前で謝罪のための断食を開始した。  大使が入院した翌日には70代の男性が、体力回復に効果があるとされる犬肉とワカメを持って病院を訪れた。 このような反応は「韓米同盟は変わることなく、今後も強固である」とする米政府の冷静な対応とは対照的だ。ソウル大の鄭根埴(チョン・グンシク)教授(社会学)はこのような行為を「封建的な考え方」と批判した。また、「リッパート大使に対するテロは間違ったことであり遺憾」としながらも、土下座して謝罪するなどの行動は「卑屈な行為」と指摘した。 慶煕大のイ・テッカン教授(英米文化学)は「非常に興味深い現象」とした上で、「米国という存在が絶対化されている現実をみせている」とコメントした。  yugiri@yna.co.kr
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