女性の地位委員会全体会議で演説する金長官(提供写真)=9日、ニューヨーク(聯合ニュース)
女性の地位委員会全体会議で演説する金長官(提供写真)=9日、ニューヨーク(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国女性家族部の金姫廷(キム・ヒジョン)長官が9日(米東部時間)、「光復(日本植民地支配からの独立)70周年、国連創設70周年の今年は必ず、旧日本軍の慰安婦被害に関する記録物が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界記憶遺産に登録されなければならない」と述べ、慰安婦問題は必ず解決すべき課題と強調した。国連本部で国連女性の地位委員会(CSW)全体会議に韓国代表として出席するのを機に、韓国のニューヨーク特派員らと懇談した。 長官就任前から慰安婦に関する記録のユネスコ登録を提案してきた金氏は、「慰安婦問題は人類の普遍的な価値である戦時の女性の人権問題と直結するだけに、人類史に二度とこうした悲劇が繰り返されてはならないという教訓がこめられた資料と見なすべきだ」と説明した。 特に日本政府に対し、「慰安婦問題に関し韓国政府が要求するのは、過去の過ちを認め心から謝罪し、再びこうしたことが繰り返されないよう後世に正しい歴史教育を行うべきだ」と力をこめた。また、日本政府が慰安婦問題を単なる賠償問題として縮小化させようとしていると非難した。 金氏は続いて女性の地位委員会全体会議で演説した。世界的に女性の暴力根絶に対する多くの発展と成果があったものの、まだ障害があるとし、「第2次世界大戦当時に強制動員された慰安婦問題を含め、依然として世界各地で女性と児童に対する暴力が発生している」と指摘した。過去の過ちを明らかにし、悲劇的な歴史が繰り返されないよう次世代を教育することで平和な未来を切り開いていこうと呼びかけた。 韓国政府が同委員会で慰安婦問題を取り上げるのはこれが初めて。 金氏は全体会議に先立ち、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、1998年に国連人権委員会の小委員会に提出した報告書が国際社会に大きな反響を巻き起こした元戦時・性奴隷制特別報告者のマクドゥーガル氏にそれぞれ会い、慰安婦問題の解決策を話し合った。 mgk1202@yna.co.kr
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