金正恩第1書記の最側近、政治局常務委員から降格か

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第1書記の最側近である崔竜海（チェ・リョンヘ）書記が政治局常務委員から一段階降格したことが9日、確認された。

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　北朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」はこの日、去る8日「国際女性の日」中央報告大会で報告者として参加したチェ・リョンヘを「政治局委員」と呼称した。

　労働党中央委員会の政治局には「常務委員」と「委員」、「候補委員」の順に、権力序列化決められているが、昨年10月政治局常務委員と呼称されていたチェ・リョンヘの肩書きが5か月で降格したもの。

　今回の措置は先月行われた労働党政治局会議と政治局拡大会議による措置と推測される。

　チェ・リョンヘは政治局会議と拡大会議の後に出てきた先月28日、金第1書記の公開活動報道から5か月で、黄炳瑞（ファン・ビョンソ）総政治局長より序列が下がったことが確認されていた。

　ただし、チェ・リョンヘが変わらず旺盛な活動をしているという点で、今回の人事措置が「左遷」や懲戒と見るのは難しいものと分析される。実際に最近、チェ・リョンヘは金第1書記特使としてロシアを訪問するなど旺盛な活動をしながら、金第1書記の信頼を受けてきた。

　一部では先月、政治局会議・拡大会議で党組織改編などの問題が議論されたと北朝鮮が明かしただけに、党内の役職に対する全面的な調整が行われた可能性も提起している。