【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が今月2日に短距離弾道ミサイルを発射したことを受け、韓国政府が国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委に書簡を送り、正式に問題を提起したことが分かった。 政府関係者は9日、「北の弾道ミサイル発射が明確な安保理決議違反である事実を伝え、対応が必要だとする内容の書簡を送ったと承知している」と話した。 北朝鮮は2日午前6時32分(日本時間同)から同6時41分までの間に、南西部の南浦一帯から東海に向けて短距離弾道ミサイル「スカッド」と推定されるミサイル2発を発射した。この日から韓国軍と米軍による定例合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」が始まっており、ミサイル発射はこれらに反発したものとみられる。 国連安保理は2006年から2013年まで対北朝鮮制裁決議を採択しており、いずれも北朝鮮に対し、弾道ミサイル技術を用いたすべての発射体の使用を禁じている。 韓国以外にも、韓国と同様の見解を持つ関連国が今回のミサイル発射に対する問題提起を検討しているとされる。 ミサイル発射が安保理決議違反であるとの提起が受け付けられれば、北朝鮮制裁委の専門家パネルが事件報告(incident report)を制裁委にあげるなど後続措置が検討される見通しだ。 直ちに安保理の正式な対応措置が出る可能性は高くないが、北朝鮮の決議違反事例に対する問題提起が蓄積されることになる。 韓国政府は昨年2~3月、6~7月に北朝鮮のミサイル発射が相次いだ時にも北朝鮮制裁委に書簡を送り、正式に対応した。 安保理は昨年3月下旬にミサイル発射を非難する声明を発表したほか、同7月にも短距離ミサイル発射に対する非難声明を発表している。  csi@yna.co.kr
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