駐韓米大使の襲撃犯、動機は「軍事演習への抗議」

リッパート駐韓米大使を襲撃したキム・ギジョン容疑者が、犯行動機について「軍事演習に対して、米大使に抗議するためだ」と陳述していることがわかった。

　2次調査を終えた韓国警察は、キム容疑者に対し「殺人未遂容疑や、暴力行為などの処罰にかんする法律上の集団・凶器傷害容疑など多様に検討している」と明らかにした。

　続けて「まだ調査が完了していないため、具体的な被疑者の行為を調査してから容疑を適用する予定である」と述べた。

　また犯行動機についてキム容疑者は「南北和解の雰囲気を塞ぐ軍事演習に対して、米大使に抗議するためにやった」と陳述しているという。

　警察関係者はまた「現在キム容疑者の単独犯行だと主張しており、犯行に使われた果物ナイフは自宅から持って来た物で、犯行当時には果物ナイフ以外にカッターナイフも所持していた」と説明した。

　ただ、カッターナイフも犯行に使うために持って来た物かどうかは確認が取れていないという。

　警察は、キム容疑者の自宅と事務室に対して家宅捜索令状と通話内訳及びメール送受信に対する通信令状を請求した。