【ソウル聯合ニュース】スウェーデンで今週開催される朝鮮半島問題がテーマの会議に、韓国と北朝鮮のシンクタンク関係者が出席することが26日、複数の韓国政府筋の話で分かった。 同会議は、国際問題を扱うスウェーデンのシンクタンク、安保保障開発政策研究所(ISDP)がストックホルムで27、28の両日(現地時間)に開催する。 韓国から国立外交院の申鳳吉(シン・ボンギル)外交安保研究所所長と田奉根(チョン・ボングン)安保統一研究部長が会議に出席するため出発したと伝えられた。北朝鮮は外務省軍縮平和研究所の関係者が出席するようだ。北朝鮮はISDPと交流があり、これまでもISDPの会議に研究所の関係者らを派遣している。ほかにも米国や中国などから参加者があるようだ。 南北の出席者は政府機関の関係者といえる。北朝鮮の場合は外交官として活動してから軍縮平和研究所に移ることも多い。この会議を通じ、南北間の接触もあり得ると予想される。 一方、韓国政府は北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の再開を目指し、北朝鮮以外の6カ国協議首席代表との2国間、3国間会談を踏まえ、6カ国による「探索的な対話」を推進する方針をこのほど示した。 ストックホルムでの会議を機に、探索的な対話が実現する可能性があるか推し量ることができそうだ。韓国側が北朝鮮核問題の解決に向け、北朝鮮が対話に応じる必要性を強調し、北朝鮮がこれに対する立場を明らかにする形で意見交換があるのではないかと予想されている。 しかし、北朝鮮は韓米の対話の呼びかけを拒否し、核問題に対し確固たる姿勢を堅持している。このため、会議で北朝鮮の前向きな変化を期待するのは難しいとの指摘も多い。また、南北の出席者は政府代表ではない。韓国政府の関係者も「民間機関が行う行事で、政府が出席者に何らかの任務を与えたわけではない」と話している。 mgk1202@yna.co.kr
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