【ソウル聯合ニュース】南北離散家族再会行事の韓国側参加申請者のうち、昨年だけで約3500人が亡くなっていたことが18日、分かった。 韓国統一部の離散家族情報統合システムによると、昨年末現在、再会行事参加申請者12万9616人のうち生存者は6万8264人、死亡者は6万1352人と集計された。 2013年末と比べ、再会行事参加申請者のうち死亡者が3568人増えた。この流れが続けば、来年には累計死亡者が生存者を上回るとみられる。 離散家族の高齢化が急速に進み、毎年4000人近い人が北朝鮮にいる家族に会えないまま亡くなっている。現在の生存者の82%が70歳以上だ。 民間シンクタンクの現代経済研究院は13年に公表した報告書で、参加申請者の死亡率と平均期待余命から、生存者のうち70歳以上の人の大部分が10年以内に亡くなると指摘。こうした人たちが1度でも北朝鮮にいる家族と会うためには、毎年再会行事を7000人規模に増やして行なう必要があると推計した。 政府もうまくいって1年に1~2回、100人ずつ行っている今のやり方では希望者全員の再会が難しいことから、全面的な生死確認を行い北朝鮮に家族が生存している人を対象に手紙のやり取りや随時再会行事を行なう方向で検討している。 ただ、北朝鮮は韓国側が提案した旧正月(今年は2月19日)に合わせた離散家族再会行事の開催に応じず、問題解決に消極的な姿勢を取っている。
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