講演する高銀氏=14日、京都(聯合ニュース)
講演する高銀氏=14日、京都(聯合ニュース)
【京都聯合ニュース】 韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~1945年)が亡くなってから70年になるのに合わせ、尹東柱が日本留学中に在学した同志社大(京都市)で14日、追悼行事が開かれた。 尹東柱は同志社在学中、ハングルで詩をつくったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、1945年2月16日に福岡刑務所で獄死した。同志社大のキャンパスには、同大出身の在日コリアンらが大学に働きかけ1995年に尹東柱の詩碑が建てられた。今年は尹東柱の死から70年、詩碑建立から20年。同志社コリア同窓会・尹東柱を偲ぶ会、同大関係者、日本人市民有志らが尹東柱をテーマにした講演会を含む今回の追悼行事を企画した。 行事には村田晃嗣学長ら同志社関係者、韓国の李賢主(イ・ヒョンジュ)駐大阪総領事、市民ら約300人が出席した。李総領事は祝辞で2011年12月に当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領と野田佳彦首相が京都で行った韓日首脳会談の際、韓日友好の象徴として両首脳が尹東柱の詩碑に献花するプランがあったことを明かした。セキュリティー上の問題で献花は実現しなかったが、「いつまでも心に残る尹東柱の詩が韓国と日本の懸け橋になっている。(詩碑を通じ)両国が草の根の交流を行っている」と話した。 講演会はノーベル文学賞候補にも名前があがる韓国の詩人、高銀(コ・ウン)氏が「尹東柱の詩の処女性」をテーマに行った。高氏は27歳の若さで悲劇の死を遂げた尹東柱の生き様や純粋な詩について解説。 「尹東柱の詩は永遠の童話性を持っている」とした上で、天賦の才や純朴さが詩に詰まっていると強調した。詩碑に刻まれた代表作「序詩」については、行事でも朗読。時間が経てば経つほど輝きを増す詩だと評した。 sarangni@yna.co.kr
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