【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)高官は30日、記者団に対し、李明博(イ・ミョンバク)前大統領が出版予定の回顧録で、南北首脳会談の開催に向け北朝鮮と秘密接触していたことを明かしたことについて、「敏感な問題を詳細まで明らかにすることが国益につながるのかという指摘はメディアで多く出ている」として、「憂慮される」との認識を示した。 李氏が回顧録で、北朝鮮が南北首脳会談開催の条件として、100億ドル(約1兆1800億円)などの支援を要求したと記したことに関しては、「驚いた。あり得ないことだと思う」と述べた。現政権でも北朝鮮との秘密接触があったかどうかを問う質問には「ないと承知している」と答えた。 一方、2009年当時の朴槿恵(パク・クネ)ハンナラ党(現セヌリ党)代表が鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相待望論をけん制するため、行政都市の世宗市建設計画の見直しに反対したと主張したことについては、「事実に基づいたものというよりは誤解」と述べた上で、「遺憾」との考えを示した。 青瓦台が李氏の回顧録の内容を否定する立場を示したことで、現政権と前政権が対立する様相を見せ始めた。李氏側は重要国政課題として進めていた資源外交をめぐり、朴政権が国会の国政調査に着手したことに反発している。 kimchiboxs@yna.co.kr
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