サムスン電子=(聯合ニュース)
サムスン電子=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が29日発表した2014年の連結決算(確報値)は、本業のもうけを示す営業利益が25兆300億ウォン(約2兆7120億円)で、前年比32.0%減少した。2011年(15兆6500億ウォン)以来、3年ぶりの低水準。売上高は9.8%減の206兆2100億ウォンと集計された。 昨年10~12月期決算は営業利益が前年同期比36.4%減の5兆2900億ウォン、売上高が11.0%減の52兆7300億ウォンだった。しかし、前期に比べると営業利益は30.2%、売上高も11.1%の増加となった。営業利益は半導体部門の好調を追い風に5兆ウォン台を回復した。こうした確報値は今月8日発表の速報値を小幅上回る。 10~12月期を部門別にみると、スマートフォンを担当するIT・モバイル(IM)部門の営業利益が前期比12.0%増の1兆9600億ウォンと、持ち直しの兆しがみえる。前期はスマートフォンのハイエンド市場の成長鈍化と中国の格安製品の攻勢により、営業利益が前年同期比で半分以下に落ち込んでいた。ただ、10~12月期は前期比で増加したものの、期待されていた2兆ウォン台回復とはならなかった。 けん引役は半導体部門だった。営業利益は2兆7000億ウォンで2010年7~9月期(3兆4200億ウォン)以来の高水準を記録した。同部門が会社全体の営業利益の半分以上を占め、2四半期連続でIM部門を上回った。売上高も10兆ウォンを超えた。 ディスプレー部門の営業利益は4700億ウォンで、半導体と合計した部品(DS)の営業利益は3兆1300億ウォンに上った。 消費者家電(CE)部門の営業利益は1800億ウォンで、前期から増加した。 サムスン電子は「半導体メモリーは需要が堅調、システムLSI(高密度集積回路)は20ナノプロセス技術のアプリケーションプロセッサーの供給が増加し、業績が改善した。液晶と有機ELパネルも高級製品の販売が増えた」と分析した。スマートフォンは「ギャラクシーノート4」の販売増やコスト削減で業績が好転したという。テレビ事業は繁忙期の高級製品の販売拡大を成長要因に挙げた。 今年はDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)と液晶、テレビ事業で安定した業績を維持し、スマートフォンと有機EL事業では回復を目指すとした。 mgk1202@yna.co.kr
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