【ソウル聯合ニュース】北朝鮮脱出住民(脱北者)の申東赫(シン・ドンヒョク)氏が北朝鮮の政治犯収容所にいたとして証言していた内容に一部誤りがあったと認めたことについて、北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は20日、「偽りは明らかになる」とした上で、脱北者らの証言を基に北朝鮮の人権状況改善問題に取り組む国際社会などの活動を非難した。 申氏はこのほど、自伝「北朝鮮 14号管理所からの脱出」や国連理事会での証言の一部が誤っていたことを認めた。 これについて同サイトは、申氏のこれまでの証言はすべてうそで、脚本によるものだと指摘。また、脱北者らの証言を基に作成された北朝鮮の人権問題に関する文書を白紙・無効化しなければならないと主張した。その上で、北朝鮮の人権状況改善に向けた国連事務所の韓国・ソウルへの設置が推進されていることなどについて「すべての謀略騒動を中止すべきだ」と強調した。 北朝鮮は昨年10月、同サイトに申氏の父親の動画を掲載し「政治犯収容所はない」と証言させるなど、申氏の証言はうそだと主張してきた。 一方、米紙ワシントンポストは17日(現地時間)、申氏が脱出を計画していた母親と兄を密告したのは14号管理所ではなく近くの18号管理所での出来事だったと述べたと報じた。また、繰り返し拷問を受けたのは13歳のときではなく20歳のときだったと認めたという。 sjp@yna.co.kr
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