【安山聯合ニュース】韓国・ソウル郊外の京畿道安山市で、別居中の妻を呼ぶよう要求し、妻の連れ子ら4人を人質に取って約5時間にわたり妻の元夫宅に立てこもり、元夫と次女を殺害した事件で、警察は15日、殺人などの容疑で男(46)を逮捕した。 男は12日午後、別居中の妻の浮気を疑い、元夫の自宅に侵入。元夫と同居していた女性を監禁し、帰宅した元夫を凶器で刺して殺害した。妻と元夫の間に生まれた娘2人が帰宅すると、人質に取り、電話で妻を脅迫しながら次女を殺害した疑いも持たれている。 警察は15日午前、令状審査を受けるため、男を水原地裁安山支院に移送する際、「社会に警鐘を鳴らす必要がある」として、取材陣に男の顔を公開した。男は取材陣に対し、「私も被害者だ」などと主張。「次女が死んだのは警察のミスも大きく、母親の陰謀もある。徹底した捜査が行われるよう助けてくれ」と訴えた。 令状審査を終えて出てきた男は取材陣に「(警察の過ちは)が死ぬ時、かえって私を冷静にさせず、よけいにイライラさせ、興奮させた。要求条件を聞き入れてもらえず、からかわれている気分だった。子供たちを殺すつもりはなかった」と主張した。 男の話が事実であれば、次女を殺害したのは警察が介入した後で、警察との交渉の途中ということになる。警察は男との交渉は成功していたと説明しており、男の主張を強く否定している。 警察によると、長女は男が次女に対し性的暴行を加えた後に殺害したと陳述しているが、事実関係の調査はまだ行われていないという。 また妻は8日、男が振り回した凶器により負傷し、その直後に警察署を訪れて相談したものの、警察の態度がはっきりしなかったため、告訴状の提出などは行わず帰ってきたことが明らかになった。妻はその後も危険を感じて宿泊施設に泊まるなど男を避けていたという。 yugiri@yna.co.kr
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