12日午後12時50分ごろ、韓国・ソウル近郊の京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市にあるLGディスプレイの工場P8棟で窒素ガスが漏れるという事故が発生した。(提供:news1)
12日午後12時50分ごろ、韓国・ソウル近郊の京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市にあるLGディスプレイの工場P8棟で窒素ガスが漏れるという事故が発生した。(提供:news1)
12日午後12時50分ごろ、韓国・ソウル近郊の京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市にあるLGディスプレイの工場P8棟で窒素ガスが漏れるという事故が発生した。

 この事故により、協力会社に勤める34歳と33歳の職員2名が死亡、LGディスプレイの36歳、34歳、30歳の社員と協力会社の31歳職員の4名が負傷した。

 負傷した協力会社の31歳職員は、危険な状態だという。

 死亡や負傷した協力会社の職員や、LGディスプレイの社員らは、昼休み時間に工場の9階の第8世代パネルのライン工場装備の定期維持補修でTM設備を点検中にバルブが開き、ガスが漏れるという事故に遭った。

 軽傷のLGディスプレイの社員3名も定期巡察中で、午後12時43分ごろに倒れている職員を発見して応急措置をする際に負傷したという。

 事故直後、LGディスプレイの消防隊が負傷者を移送した後に、防災作業をしている。

 LGディスプレイの経営支援局のイ・バンス専務は「事故に遭った協力会社の職員がチェンバーを開けている状態で、酸素測定器などを持っているので安全だと見て酸素呼吸器などを持たなかったため、一瞬にして漏れたガスを吸ってしまったと見ている」と述べた。

 LGディスプレイの装備管理専門業者であるA社の職員が、年初の工場稼働が暇な時間を利用して納品した装備の維持補修作業をしていたという。

 LGディスプレイも工場設立後、年間600~700億ウォン(約66億~77億円)ほどの生産装備を点検するが、毎年ガス漏れ事故に備えて訓練をしてきており、今回の事故に当惑している。

 工場側は現在、窒素ガスは空気中に広がると、人体に害はなく、二次被害の可能性はないと明らかにしている。

 事故が起きた空間は、異物流入を防止して装備が稼動するようにする施設で、LCDパネルを制作するP8工場の主要施設だという。

 警察は消防署、労働部と現場鑑識を行い、正確な事故原因を調査中。

 LGディスプレイも協力会社代表と補償対策を協議しているという。

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