【東京、ソウル聯合ニュース】韓国ロッテ会長の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏が10日に訪日していたことが12日、財界関係者の話で分かった。 辛東彬氏は日本のロッテグループの持ち株会社であるロッテホールディングス(HD)会長でグループ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の次男。前日9日には辛格浩氏の長男の辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏がロッテHDの副会長職から解任されている。東主氏が日本事業、東彬氏が韓国事業を分担してきた経営体制が大きく変わる可能性があり、東彬氏訪日の背景に注目が集まっている。 東彬氏は13日に東京・新宿にある本社の執務室で東主氏解任後のグループ経営構想をまとめる予定とされる。本社内に東彬氏の執務室が用意されていることから、日本ロッテ側の関係者と今後の経営体制について意見を交換するとみられる。 東主氏は昨年末にもロッテ商事社長などグループ3社の役職を解かれたのに続き、ロッテHDの取締役も外れ、グループでの役職は全てなくなった。このためグループ構造の急変の可能性に関心が集まっている。 財界関係者は「東彬氏が韓国と日本のロッテを総括経営する可能性が高い。今回の訪日もその流れの一環ではないか」との見方を示した。 東主氏は9日に法事のため韓国を訪れており日本不在のため、東彬氏が制約を受けずに日本ロッテの経営状況全般を点検し、業績不振の打開に向けた構想をまとめる機会となる可能性もある。 ただ、ロッテグループ関係者は東彬氏の訪日について、「訪日は事実だが辛東主前副会長の解任とは全く無関係。以前から決まっていたビジネス日程のため」と説明。「日本の事項は日本で整理し、韓国の事項は韓国で整理する基調に変わりはない」としている。 ikasumi@yna.co.kr
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