【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党・新政治民主統合の重鎮、鄭東泳(チョン・ドンヨン)常任顧問(61)が11日、国会で記者会見し、同党を離党して在野や市民社会が主導する新党「国民の会」に合流する意向を明らかにした。野党再編の動きが本格化しそうだ。 鄭氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で統一部長官を務め、2007年に当時与党の大統合民主新党の公認候補として、大統領選に出馬した。 鄭氏は「熟慮した末、新政治民主統合を離れて国民の会に参加することにした」と表明。「民主陣営と進歩陣営の代表的な方々が参加する国民の会が目指す合理的な進歩政治、平和生態福祉国家の大儀に同意する」と述べた。 新政治民主統合に対しては、「庶民と中間層ではなく、『中上層』を代弁する政党として(与党の)セヌリ党のまねをしている。野党らしさまでなくなり、国民の期待と政権交代の望みを見つけるのは難しくなった」とした。 国民の会は北朝鮮に追従する「従北主義」の排除など、「合理的な進歩」を掲げ、新党結成に向けた組織を立ち上げた。金世均(キム・セギュン)ソウル名誉教授や李秀浩(イ・スホ)元全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長ら約100人が参加している。新政治民主統合の院内代表を務めた千正培(チョン・ジョンベ)元議員の合流も取りざたされており、野党陣営に大きな影響を与えるとみられる。 新政治民主統合は2月8日に党大会を開き、新しい代表を選出する予定。4月の補選で野党候補の乱立で共倒れする場合、厳しい局面が続きそうだ。 kimchiboxs@yna.co.kr
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