韓国西部、仁川(インチョン)市近くの安山(アンサン)市にある檀園高校は9日、在学生と教員、保護者、セウォル号遺族ら1000名が見守る中、卒業式が行われ、3年生505名が卒業した。(提供:news1)
韓国西部、仁川(インチョン)市近くの安山(アンサン)市にある檀園高校は9日、在学生と教員、保護者、セウォル号遺族ら1000名が見守る中、卒業式が行われ、3年生505名が卒業した。(提供:news1)
「毎年、この日には学生らの魂を追悼し、懺悔の道を歩みます」

 韓国西部、仁川(インチョン)市近くの安山(アンサン)市にある檀園高校は9日、在学生と教員、保護者、セウォル号遺族ら1000名が見守る中、卒業式が行われ、3年生505名が卒業した。

 卒業式はセウォル号犠牲者のための黙祷に続き、2年生の女子生徒による歌で幕を開けた。

2年生の女子生徒は卒業していく先輩のために、歌手イ・ソニの「人形」とミュージカル「GREASE」から「We go together」を合唱した。学生は歌い終わった後、天国にいる友人らを思い出したように目頭を押さえた。

 2年生の代表は送辞として「満開の桜の木の下で写真を撮った春。皆が悲しみに暮れたあの春を、頼もしい先輩がたがいたからこそ耐え抜くことができました。先輩がたのいなくなった場所を埋めなければならないと思うと、怖くもあり心配もありますが、先輩がたに恥じない後輩になります」と誓った。

 送辞を読みながら何度も涙で言葉を詰まらせる姿に、式場内にいた全ての人があふれる涙を拭いながら温かい拍手を送った。

 卒業生の代表は答辞として「高校生活の3年間は、僕たちの体と心を成熟させ、社会に初めの一歩を踏み出すための準備期間となりました。僕たちがこの場にいられるのは、先生の恩恵、両親の愛、共に泣いて笑った友人たち、つらい時期をしっかり乗り越えた後輩たちがいるからです」と述べた。

 またセウォル号にとらわれず、強く大胆に生きていってほしいと後輩たちにエールを送った。

 檀園高校校長は「檀園高校が皆さんの母校であるように、生死の境をさまよった2年生250名は皆さんの弟妹であり、檀園高校の子どもたちです。我々大人は毎年、この日になったら追悼と懺悔の道を歩みますので、皆さんも同席していただきたい」と述べた。



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