韓国大統領府は9日、国会運営委員会を前に発生した金英漢(キム・ヨンハン)民政首席秘書官の“反旗の辞職”に当惑を隠せないでいる。(提供:news1)
韓国大統領府は9日、国会運営委員会を前に発生した金英漢(キム・ヨンハン)民政首席秘書官の“反旗の辞職”に当惑を隠せないでいる。(提供:news1)
韓国大統領府は9日、国会運営委員会を前に発生した金英漢(キム・ヨンハン)民政首席秘書官の“反旗の辞職”に当惑を隠せないでいる。

 大統領府の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官はキム首席の辞職に関して会見で「予想すらできなかった事態だ」と述べた。

 また9日午前の会見では「与野党が合意して出席しろとなれば、出席するようになっている」と述べていた。

 9日午前は、与野党がキム主席の国会運営委員会出席が合意されれば、当然キム主席が出席するという雰囲気だったのだ。

 キム主席の“反旗の辞職”は金淇春(キム・ギチュン)秘書室長が2日、大統領府の初顔合わせで「破釜沈舟(=「背水の陣」の意)」という故事成語まで引用し、大統領府参謀らの公職綱紀を強調してから1週間で起きた事態なだけに、大きな衝撃を受けている。

 その上、朴槿恵(パク・クネ)大統領が国民に、ことしの国政運営の基礎を明らかにする12日の新年記者会見を数日前に控えてのことだ。

 大統領府は、“反旗の辞意”を表明したキム主席について厳重な責任を問うという立場だ。

 ミン報道官は「キム主席が与野党の合意事項と秘書室長の指示に従わなかったことについて、人事権者に解任を建議するなど厳重な責任を問うつもりだ」と明らかにした。

 また初めての“反旗の辞職”を受けた大統領府は、これ以上の動揺を防ぐため苦労しそうだ。

 直属の上官であるキム秘書室長の出席指示を拒否して大統領府内の綱紀を乱し、これまで「原則」を強調してきたキム秘書室長に自身の原則を立てて辞職まで敢行し、キム秘書室長のリーダーシップに打撃を与えたからだ。

 これとともに、今回の事態が大統領府の文書流出責任論とかみ合い、大統領府の人事再編成に火がつきそうな雰囲気だ。

 5日、検察は大統領府文書流出事件についての中間捜査発表で、チョン・ユンフェ国政介入文書の内容は虚偽であることを明らかにした。これに大統領府は「何人かが個人的にやったこと」と結論づけた。

 事件の始まりと結論が大統領府で発生したにも関わらず、「国の綱紀を乱す違法行為」を2人の容疑者を除いて大統領府内で責任を取る人が1人もいないという点で世論の視線が熱くなっている。

 野党だけでなく、一部与党の重鎮議員まで加勢し、大統領府の人事再編成論について糾弾している。今回の事態をきっかけに人事再編成論の火種は一層大きくなりそうだ。


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