【ソウル聯合ニュース】韓国政府は6日、北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が前日に南北軍事境界線に近い京畿道漣川郡の民間人出入統制線(民統線)付近で北朝鮮の体制を批判するビラを散布したことに関し、表現の自由を尊重するとの立場をあらためて示した。 統一部当局者は記者団に対し、「南北関係改善のため憲法で保障されている表現の自由を実行するビラ散布に対し、基本原則を変えることは、むしろ正常な南北関係発展のためにならない」と述べた。 また、「法的根拠がないまま憲法で保障されている国民の基本的権利である表現の自由に当たる民間団体のビラ散布行為自体を規制することはできないというのが、政府の立場であることに変わりはない」と強調した。 今回のビラ散布を理由に北朝鮮が韓国の提案した南北協議に応じない可能性があることについては、ビラ散布に関係なく北朝鮮が対話の提案に応えることを期待するとの姿勢を示した。 警察によると、脱北者団体「北韓同胞を直接助ける運動」は5日午後7時半ごろ、漣川郡の山から3代世襲などを批判するビラ60万枚を大型風船につけて北朝鮮に向け飛ばした。 ビラ散布は30分間にわたり行われ、同団体のイ・ミンボク代表と妻の2人が参加したとされる。イ代表は昨年10月にも同じ場所でビラ散布を行っている。当時、北朝鮮はビラを目掛けて銃弾を発射し、このうち数発が韓国側地域に着弾した。 sjp@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0