韓国外交部によると、中国・司法当局は先月16日、駐中韓国大使館に韓国人キム某氏に対する死刑執行が最終承認されたと報告し、同月30日に死刑を執行したと伝えてきたという。
キム氏は2010年5月、5キロの麻薬を密輸、運搬、販売した容疑で中国・深センにて逮捕された。
外交部当局者は「(中国は)摘発された麻薬が1キロ以上であれば、内外国人を問わず、例外なく死刑執行している」と説明。政府当局は、摘発されたキム氏の麻薬密売量が以前に死刑執行された該当者に比べて少ないという点、人道主義、そして韓中関係の次元で死刑執行は踏みとどまってほしい、として異例の要請を行っていた。
しかし、中国側は麻薬犯罪は社会的に有害性が極めて大きく、司法部の判決と関連して例外とするのは難しい、との立場を伝えてきたという。
韓国政府は、中国内の韓国人麻薬事犯に対して重刑宣告が下される傾向を勘案し、現地韓国人を対象にした懇談会や広報物の配布など、犯罪予防活動を強化する方針だ。
一方、韓国政府はこの日、中国が韓国国民に対して死刑執行の事実を遅れて通告した点(執行後、6日経過)について中国政府へ抗議した、と外交部は発表している。
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