【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で「陰の実力者」とされるチョン・ユンフェ氏が国政に介入しているとした青瓦台(大統領府)の内部文書について、ソウル中央地検は5日、警察官のパク・グァンチョン氏(逮捕・起訴済み)が青瓦台公職紀綱室に出向していた際、風説を事実のように偽って作成したとする中間捜査結果を発表した。 文書は元青瓦台公職紀綱秘書官の趙応天(チョ・ウンチョン)氏の指示を受け、パク氏が朴大統領の実弟、朴志晩(パク・ジマン)氏に伝えたという。検察は趙氏を公務上秘密漏えいなどの罪で在宅起訴した。 検察はパク氏が昨年2月、青瓦台への出向を終えて警察庁に復帰し、荷物を情報分室に保管した際、荷物から文書を取り出してコピーした警察官も公務上秘密漏えいの罪で在宅起訴した。警察官は知人の財界関係者に文書の内容を伝えたという。 検察によると、パク氏は昨年1月までの7カ月間、朴志晩氏の関係者を通じ、大統領周辺人物の動向をまとめた報告書など17点の青瓦台文書を渡した。チョン氏の国政介入疑惑を記した文書は昨年1月初めに渡したという。 検察は、文書でチョン氏と青瓦台高官らが秘密会合を開き、大統領秘書室長の交代などを話し合ったとしたソウル・江南の飲食店を家宅捜索したほか、チョン氏らの携帯電話情報などを調べた結果、会合はなかったと結論付けた。 パク氏が秘密会合の情報を聞いたと主張する元大田地方国税庁長の朴東烈(パク・ドンヨル)氏は検察の調べに対し、チョン氏と関連した具体的な言及をしたことはないと否定した。 一方、チョン氏が朴志晩氏を尾行させていたとの疑惑に関しては、朴志晩氏が知人からチョン氏側が尾行しているとの話しを聞き、パク氏に事実かどうかを確認するよう指示。パク氏がチョン氏の依頼を受けたカフェの運営者がバイクで尾行していると報告したことを受け、金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長に電話をかけ、事実確認の要請をしたという。だが、カフェの運営者はチョン氏と面識がなく、パク氏も検察の尾行説は虚偽であることを認めたという。 パク氏は青瓦台の文書14点を情報分室や警察署の事務所などに保管したほか、メディアに流出した文書が青瓦台から盗難されたように偽って報告書を提出したとして先月逮捕され、今月3日に起訴された。 検察は青瓦台高官らが文書を報じた世界日報の記者らを名誉毀損(きそん)で告訴した事件やチョン氏が朴志晩氏を尾行させたとの疑惑を報道した週刊誌、時事ジャーナルを告訴した事件などを引き続き調べる方針だ。 kimchiboxs@yna.co.kr
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