北朝鮮当局、海外駐在員に「金第1書記への新年の贈り物」を強制

北朝鮮が貿易のために海外に派遣した駐在員に、金正恩（キム・ジョンウン）第1書記への新年の贈り物を強制していると3日、米・自由アジア放送（RFA）が報じた。

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　中国・瀋陽の朝鮮族（韓国系中国人）の事業家は「“勧誘”という言葉を使っているが、事実上“強制”されている」と語った。

　さらに「これは平壌（ピョンヤン）にある貿易会社の首長たちからの、金第1書記への忠誠競争の一環だ」とし、「最高統治者に捧げる贈り物なら、何千ドルでは不足なため、駐在員たちの大半が頭を抱えている」と伝えた。

　また他の消息筋によると「海外にいる北朝鮮の公館長らは、どんな手を使ってでも高価な贈り物を捧げるようになっている。忠誠心の深さは、贈り物の価値によって決まるため、贈り物の品目と価格を几帳面に計算して伝えれば、自分の地位の確保に役立つ」という。

　RFAはこのような負担は、北朝鮮と貿易をしている中国の会社も同じだとし、毎年、新年を迎えると高価な贈り物が貿易関係者を通じて北朝鮮に送られると伝えた。

　また、北朝鮮が海外駐在員たちから受け取った高価な贈り物を展示する妙香（ミョヒャン）山の「国際親善展覧館」を、2012年から平壌の萬景台（マンギョンデ）区域にある「国家贈物館」に移し、贈り物を展示しているという。