韓国政府「北朝鮮の変化の兆し、関係改善に導く」

韓国政府は2日、北朝鮮が新年演説で南北首脳会談と高位級会談などについて言及し、対話の幅を広げるというあいさつをしたことに対し、「北朝鮮の変化の兆しを南北関係改善に導いていく」という立場を明らかにした。

　韓国統一部高位当局者は「北朝鮮の新年演説は、我々の会談の提案に答えたように見える」と述べた。

　さらに「北朝鮮の今回の新年演説には、過去に見られないような表現があった。異例的だと見ている」と説明した。

　続けて「今の時点で、重要なことは対話の形式ではないと思う。高位級会談でも高位当局者会談でも、統一準備委員会レベルでも関係なく、北朝鮮が我々に提案をしてくる可能性があるということだ」と強調した。

　これは統一部の柳吉在（リュ・ギルジェ）長官が1日、北朝鮮の新年演説発表後、「形式にこだわらない対話をしよう」という立場と同じだ。

　高位当局者は「政治、軍事の分野に対する問題も議論できない理由はない。相互間の関心事を全てテーブルにあげてみようということだ」とも言及している。

　韓国政府が北朝鮮の新年演説以降、相次いでこのような立場を明らかにするのには、内部的には光復（日本からの解放）及び分断70周年を迎えることし、南北関係に転機をもたらす必要性が提起されたと見られている。

　政府は特に離散家族再会問題をことし、南北対話の最初の関門としており、対話入り口を開けなければならないという立場を明らかにし、注目を集めている。

　高位当局者は「今、離散家族問題を解決できなければ歴史に恥を抱えていかなければならない。最小限、離散家族の無念を晴らしていかなければならず、現政府でこれを解決しなければならないというのが政府の考えだ」と強調した。