【ソウル聯合ニュース】11月の韓国の観光収支が3カ月連続の黒字となり、黒字額は2009年3月以来の高水準となった。 韓国銀行(中央銀行)と韓国文化観光研究院は31日までに、11月に韓国を訪れた外国人観光客による観光収入を16億8400万ドル(2013億円)と集計した。一方、海外旅行で韓国人が使った観光支出は14億7720万ドルとなり、11月の観光収支は2億680万ドルの黒字となった。 赤字が続いていた観光収支が最近黒字に転換したのは、中国人観光客が増加したため。 先月韓国を訪れた中国人観光客は46万671人で前年同月比66.7%増加し、外国人観光客(111万7398人)の41.2%を占めた。今年1~11月の中国人観光客数(570万6364人)の割合は43.5%で、日本人(210万9947人)の2.7倍となった。 中国人観光客の割合は2012年(年間ベース)には全体の25.5%(283万6892人)で日本人(31.6%、351万8千792人)に続き2位だったが、昨年は35.5%(432万6869人)になり1位となった。 またウォン安・ドル高により、韓国人の海外旅行費用が減少し、韓国を訪れた外国人観光客の費用が増加したことも黒字増加に影響した。 先月韓国を訪れた外国人観光客1人当たりの消費額は1507ドルで、前年同月(1236ドル)に比べ18.0%増えた。 一方、海外旅行で韓国人が消費した額は1人当たり1146ドルで前年同月(1230ドル)より6.8%減った。 韓国文化観光研究院は、中国からの観光客が他の国からの観光客に比べ消費が多く、最近は経済的に余裕がある40~50代の割合が増え、1人当たりの消費額が増加したと分析し、今後も黒字が続くと予想した。
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