【ソウル聯合ニュース】韓国国土交通部は29日、大韓航空の「ナッツリターン事件」に関する調査に問題があったことを認め、同部の職員9人に懲戒処分を課すと発表した。 同事件をめぐっては国土交通部の調査官が大韓航空の役員に調査内容をリークした疑い(公務上の秘密漏えい容疑)で逮捕されるなど、大韓航空との癒着が指摘されている。 これを受け、独自の特別監査を行った国土交通部は調査内容をリークした調査官や大韓航空側と連絡を取り合った調査官、調査責任者らに懲戒処分を課す方針を決めた。 国土交通部は事件の調査を総括するコントロールタワーがなく、役割分担や調査計画の策定などで速やかな初動対応ができなかったと判断した。また、調査対象や方向などがまとまっていない状況で調査官を投入したことで、ずさんな調査という批判を招いたと結論づけた。 ナッツリターン事件は今月5日(米東部時間)、米ニューヨークのケネディ国際空港から仁川に向かう大韓航空機内で発生した。同社の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長は自社機内で乗務員のナッツの出し方に激怒し、機内サービスの責任者を降ろして離陸を遅らせたとして、航空保安法違反などの疑いが持たれている。 csi@yna.co.kr
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