韓国・新古里原発3号機作業員死亡事故の原因である窒素ガス漏れが、配管作業の後の密封がきちんとされておらず、ガスが漏れた可能性が高いという指摘が消防関係者から出ている。(提供:news1)
韓国・新古里原発3号機作業員死亡事故の原因である窒素ガス漏れが、配管作業の後の密封がきちんとされておらず、ガスが漏れた可能性が高いという指摘が消防関係者から出ている。(提供:news1)
韓国の南東部、日本海に面した蔚山(ウルサン)市にある新古里(シンコリ)原発3号機作業員死亡事故の原因である窒素ガス漏れが、最近進められていた配管作業の後の密封がきちんとされておらず、ガスが漏れた可能性が高いという指摘が、消防関係者の中から出てきている。

 また他にも配管自体の欠陥のため、ガスが漏れて事故につながったのではないかという指摘もある。

 26日午後5時18分ごろ、新古里原発3号機補助建物の地下作業現場で窒素ガス漏れにより作業員3名が死亡する事故が発生した。

 これに関して27日、蔚山地域のある消防関係者は、配管内に窒素ガスを入れて密封する過程での失敗などによってガスが空気中に残って事故を誘発した可能性もあると述べている。

「事故が起きた地点で最近、ケーブル設置や配管作業をしたということを把握している。作業後、窒素を配管内に密封する過程で失敗があったかわからないが、何らかの理由で窒素が漏れた可能性がある」と指摘している。

 他にも配管自体の欠陥によって窒素ガスが漏れたのではないかという指摘がある。

 蔚山市消防本部が最初の現場調査で、バルムルーム内の窒素バルブに石けん水をまいた結果、シャボン玉が発生したと明らかにしたからだ。

 過去に新古里3号機に納品された試験成績書が偽造され、性能試験で不合格の判定を受けた偽造ケーブル事件をあげ、バルブ自体に欠陥、不良である可能性があるというのだ。

 この日事故現場について、国立科学捜査研究所が警察、消防署、韓国ガス安全公社など関連機関とともに27日午後2時から合同現場鑑識を始め、窒素ガスが漏れた経路と原因を追究している。



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