北朝鮮住民が金正日総書記の追悼放送を視聴することができるよう追悼期間の3日間、1日に何時間かずつ電気を供給し、18日からは再び電気の供給は止まっているという。(提供:news1)
北朝鮮住民が金正日総書記の追悼放送を視聴することができるよう追悼期間の3日間、1日に何時間かずつ電気を供給し、18日からは再び電気の供給は止まっているという。(提供:news1)
毎年冬になると電力難を経験している北朝鮮が、ことしは特にひどい電力難に苦しんでいると米・自由アジア放送(RFA)が24日に報じた。大きな地方都市でも1日に供給される電気が1時間にも満たないという。

 最近、中国を訪問した北朝鮮北部の咸鏡北道(ハムギョンプクト)住民は「40年生きてきたが、ことしほど電気がこない年はなかった」と述べた。

 ことし10月中旬から最近まで、たった1時間も電気の明かりを見られず、金正日総書記の3周忌イベントが行われた今月15~17日の3日間は電気が供給されたというのだ。

 住民が金正日総書記の追悼放送を視聴することができるよう追悼期間の3日間、1日に何時間かずつ電気を供給し、18日からは再び電気の供給は止まっている。

 消息筋によると「他の都市の電気事情は確認できていないが、地方都市の中でも大きい都市である清津(チョンジン)市がこの程度だから、他の都市も同じようなものだろう」と述べた。

 北朝鮮の深刻な電力難は、電車の運行にも影響を及ぼしているという。

 北朝鮮西部の新義州(シンイジュ)の消息筋は「主要幹線路である平壌(ピョンヤン)~新義州間の運航が大幅に減った」と伝えた。

 秋までは15時間に1本程度の運行間隔だったが、最近は20時間を超えることが普通で、1週間に3~4本しか運行されないという。

 また電力難によって電気ポンプの稼働も難しく、水道水の供給にも支障をきたしている。

 ポンプで地下水を汲んで水を販売する水売りが出てきて「寒さと飲料水難に苦しむ住民たちはさらに過酷な冬を送っている」と消息筋は伝えた。


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