【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で「陰の実力者」とされるチョン・ユンフェ氏らが政府人事に介入したことを示す青瓦台(大統領府)の内部文書が流出した問題で、ソウル中央地検は18日、同文書を流出した疑いで逮捕された警察官のパク・グァンチョン容疑者について、誣告(虚偽告訴)の容疑を追加し逮捕状を請求する方針を固めた。 検察は16日、パク容疑者が青瓦台の文書を外部に持ち出した疑いがあるとし、大統領記録物管理法違反と公用書類隠匿の容疑で逮捕した。 4月初めに韓国紙・世界日報が青瓦台行政官の不正疑惑を報道した後、パク容疑者は文書の流出者として疑われた。同容疑者は持ち出し事実を隠すため被害者を装い、青瓦台公職紀綱秘書官室の警察官や最高検の捜査官らによって持ち出されたかのように書いた経緯書を5月ごろに青瓦台に提出した。 検察は、この経緯書が文書流出に関する報告書の形式を取っているものの、実質的には文書の窃取、流出者の処分を求める陳情書であるとみなし、他人に刑罰や懲戒処分を受けさせる目的で虚偽の申告をする誣告罪にあたると判断した。虚偽の経緯書を作成する段階で、第3の人物の介入があったかも調べる方針だ。 検察はまた、チョン氏の指示で朴大統領の実弟の志晩(ジマン)氏が尾行されたとする文書に関連し、虚偽事実の記述による名誉毀損(きそん)をパク容疑者に適用することも積極的に検討している。 「志晩氏尾行説」は3月に週刊誌の時事ジャーナルが報じ、チョン氏と志晩(ジマン)氏の権力闘争説のきっかけとなった。パク容疑者は時事ジャーナルの報道後にこの文書を作成したことが確認された。尾行説を知った志晩氏がパク容疑者に関連文書があるならほしいと頼み、パク容疑者は尾行を行った人物と対話したかのように作成した文書を志晩氏側に渡した。 検察関係者は「チョン氏に処罰の意思を確認した上で、名誉毀損も検討する」と話している。 mgk1202@yna.co.kr
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