【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が18日発表した「韓国の社会動向2014」によると、昨年、韓国の賃金労働者10人中3人は週40時間労働制の適用を受けることができなかった。スマートフォン利用率は3年で18倍増加した。また、高齢者の孤立も増えている。◇週40時間労働制の導入率66.4% 昨年の週40時間労働制の導入率は66.4%で、賃金労働者の33.6%は適用を受けていない。特に、宿泊・飲食業や農林漁業、個人サービス業、建設業などの業種では適用率が50%未満だった。 週40時間労働制が導入された翌年の2005年の導入率は30.2%だったが、2013年には66.4%に上昇した。これに伴い、週当たりの労働時間も減少した。2013年は43.1時間で、1985年ごろの約55時間に比べ12時間減った。 ただ、韓国は経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち、メキシコ、ギリシャと共に労働時間が長い。韓国の就業者1人当たりの年間労働時間(2012年)は2163時間で、OECD平均の1770時間を大きく上回った。◇7割近くがスマホ利用 スマートフォン利用率は2010年の3.8%から昨年は68.8%と急増した。満13歳以上の10人中7人はスマートフォンを使っていることになる。 スマートフォンの使用時間は1日平均1時間44分。10代と20代は1日平均2間20分で、年齢が上がるにつれてスマートフォンの使用時間は減り、テレビの視聴時間が増えることが明らかになった。 国内の自動車登録台数は2002年の約1400万台から2013年は約1940万台となり1.4倍増加した。◇高齢者11%が「完全に孤立」 65歳以上の高齢者の約11%が就業やボランティア活動などの社会的活動をせず、社会的支援も全くない「完全に孤立した状態」であることが明らかになった。また、「ほぼ孤立した状態」は約15%だった。 年齢が上がるほど、未婚や離婚した人ほど孤立している割合が高かった。85歳以上で「完全に孤立」「ほぼ孤立」の割合は39.0%だった。未婚者では55.7%、離婚した人では47.8%に達した。 また、家族や親戚、友人などは信頼できるが、隣人は信頼できないと回答する人が多かった。家族に対する信頼度は95.5%、親戚や友人は84.6%だった。一方で、隣人に対する信頼度は61.2%と相対的に低かった。 「一般的に人を信頼できる」と答えた人の割合は22.3%で、OECD加盟25カ国のうち12番目にとどまった。OECD平均は30.1%。
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