【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で「陰の実力者」とされるチョン・ユンフェ氏らが政府人事に介入したことを示す青瓦台(大統領府)の内部文書が流出した問題で、文書の作成・流出過程を捜査中のソウル中央地検は17日、同文書を流出した疑いで前日深夜に逮捕した警察官、パク・グァンチョン容疑者が、チョン氏の指示により朴大統領の実弟の志晩(ジマン)氏が尾行を受けたとされる問題にも関わった可能性があるとみて確認に乗り出した。 パク容疑者は青瓦台の公職紀綱秘書官室に出向中だった今年2月に同文書をはじめ自身が作成した文書100点余りを流出した疑いがもたれている。 検察と青瓦台によると、検察の捜査チームは、今年3月に週刊誌「時事ジャーナル」が報じた「志晩氏尾行説」をめぐり、流出文書と似たような報告書が作成されたかどうかを調べている。 志晩氏は15日に参考人として検察に出頭し、「尾行されているような気がした」と供述した。 検察は、同誌の尾行説に関する報道に趙応天(チョ・ウンチョン)元青瓦台公職紀綱秘書官やパク容疑者とみられる人物が登場することから、流出文書と似たような文書が存在するか、または青瓦台内で口頭報告が行われたとみている。 尾行説の出所については趙氏やパク容疑者、与党関係者ではないかとされているが、趙氏はこれを強く否定し、パク容疑者も事実とは異なると供述したという。 同誌の報道では、パク容疑者は尾行説を内密に調査したことでチョン氏と親しい朴大統領の側近の指示により人事措置を受けたことになっている。しかし、パク容疑者は当時の同誌とのインタビューで、尾行説の調査について「初めて聞く話だ」と述べた。 検察は18日か19日にも趙氏を呼んで流出文書の回収過程についてさらに詳しく調べる予定だ。パク容疑者の文書流出を黙認したのか、尾行説についてパク容疑者から報告を受けたり、志晩氏に伝えたりしたかどうかについても調べる方針だ。 また、パク容疑者については、大統領記録物管理法違反と公用書類隠匿の容疑で18日ごろに勾留を請求する予定だ。尾行説が出回った経緯などを追及する方針だ。 hjc@yna.co.kr
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