韓国・ソウル市は16日、複合施設「第2ロッテワールド」の工事現場で発生した事故に関して、現場の工事中断命令を下したことを明らかにした。(提供:news1)
韓国・ソウル市は16日、複合施設「第2ロッテワールド」の工事現場で発生した事故に関して、現場の工事中断命令を下したことを明らかにした。(提供:news1)
韓国・ソウル市は16日、複合施設「第2ロッテワールド」の工事現場で発生した事故に関して、現場の工事中断命令を下したことを明らかにした。

 16日午前、「第2ロッテワールド」ショッピングモール8階にあるコンサートホールの工事現場で作業をしていた1名の作業員が墜落し、病院へ搬送中に死亡した。

 ソウル市は緊急会議を招集し、現場に対して工事中断命令を出し、現場の安全管理特別点検を実施して再発防止対策をする予定。これとは別に超高層タワー棟の工事現場についても安全点検を実施して事故予防をする計画だという。

 これまで「振動問題」が提起されていた映画館や、漏水が見つかった水族館についても該当施設全体に対し使用制限命令を出す決定をした。

 ソウル市は9日から16日まで第2ロッテワールド水族館と映画館に対し、安全管理市民諮問団ら諮問委員と安全点検を実施してきた。

 問題となった映画館14館は、すぐ上に位置する4-D館の客席の振動が床を通じて映写室に伝わることが把握されている。ソウル市は正確な振動計測及び安全診断を実施し、対策を終える計画だ。

 漏水が見つかった水族館についても、アクリル板の支持部位など構造安全性が確認されるまで使用制限をするのが妥当だという結論を出した。またソウル市は、水族館が迷路構造になっている点、照明が暗い点などにより有事の際に避難誘導が困難になる可能性があると判断し、案内施設の補修などを要求することにした。

 また10日にカジュアル棟地下1階の廊下で発生したスプリンクラー漏水事故については、配管接合部のゴムパッキンが不良だったことを確認し、ゾーン別の水圧試験を実施するよう通告する予定だ。

 ソウル市は10月に低層部に対する臨時使用承認申請があった際に、工事現場の安全対策が履行されていなかったり、思わぬ事故が発生したりすれば、承認取り消しとともに工事の中断、使用禁止、使用制限などの処置を取ると明らかにしていた。

 ソウル市の関係者は「臨時オープンした第2ロッテワールド低層部で最近、事故が発生して市民の不安が高まっている。市民の不便を最小化するため迅速で正確な診断ができるよう管理して計画し、事故の要因が継続される場合、使用制限及び禁止や臨時使用承認取り消しまで段階的に処置する予定だ」と明らかにした。


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