韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で国政介入疑惑の渦中にいるチョン・ユンフェ氏(写真中央)が10日、検察に出頭した。(提供:news1)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で国政介入疑惑の渦中にいるチョン・ユンフェ氏(写真中央)が10日、検察に出頭した。(提供:news1)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で国政介入疑惑の渦中にいるチョン・ユンフェ氏(59)が10日、検察に出頭した。

 検察は、通信内訳の分析を通じてチョン氏が大統領府高官と何度も連絡を取り合っていたという客観的証拠を見つければ、関係者を呼んで調査する案も検討している。

 しかし検察は、本人らが認めた部分を除き、追加で通信内訳の分析をどの程度まで実施するかについては、明確な立場表明を避けており、全面的な通信内訳の分析は検察の捜査意思によって変わると見られている。

 検察によると、チョン氏らの通信内訳を確保して分析中の検察は、ことし4月にチョン氏と大統領府のイ・ジェマン総務秘書官(47)が通話した事実を確認したという。

 検察関係者は「両者ともすでに通話事実を認めており、通信内訳の分析を通じても二人の通話の事実を確認した」と述べた。

 しかし、チョン氏とイ秘書官の通話が1回だけだったのか、それ以外にも何回かあったのか、チョン氏がイ秘書官と連絡を取った電話が借名名義の電話ではなかったのか、チョン氏がイ秘書官だけでなく大統領府内の他の高官とも連絡を取り合っていたのかについては、「捜査中だ」と答えるだけだった。

 チョン氏とイ秘書官は、会ったり連絡したりしたことはないという立場を取ってきたが、大統領府の元公職綱紀秘書官チョ・ウンチョン氏(52)の暴露により、4月にチョン氏とイ秘書官が連絡を取り合っていたことが明らかに成り、その後二人はやむを得ず、通話の事実を認めたのだった。

 しかしチョン氏が、イ秘書官ら大統領府秘書陣など10名と昨年10月から毎月2回ずつ会い、国政状況の報告を受け、国政に介入した疑惑があるという内容が含まれた大統領府内部文書の真偽を重点的に見ている検察は、通話内訳と会合のてがかりは別物と見ている。

 検察関係者は「問題の大統領府文書の作成時期が1月だが、二人は『パク・チマン尾行説』などマスコミ報道に関する話をしようと4月に通話したと聞いている。チョン氏とイ秘書官の通話内訳が会合の手がかりになるには、周期的に連絡をやり取りしているとか、会合の場所近辺の基地局を通じて連絡をした状況が出てこなければならない」と述べた。検察はこの部分に対する捜査の進み具合については説明しなかった。

 通信内訳と押収品などの分析をしている検察は、チョン氏とイ秘書官ら大統領府高官と連絡を取り合っていたという事実が明らかになれば、実際に会合をもった可能性があると見て、当事者に対する召喚調査も検討する立場を明らかにした。



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