【釜山聯合ニュース】韓国とベトナムは10日、2012年から進めていた自由貿易協定(FTA)交渉を妥結した。 朴槿恵(パク・クネ)大統領は同日、11~12日に釜山で開催される韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国との特別首脳会議に出席するために来韓したベトナムのグエン・タン・ズン首相と首脳会談を行い、会談後の共同記者会見で両国のFTA交渉が実質的に妥結したと宣言した。 ベトナムとのFTA交渉は2012年8月に両国の通産相会談で交渉開始が宣言された。 交渉妥結により、ベトナムは韓国の15番目のFTA締結国になる。現政権になってからは、オーストラリア、カナダ、中国、ニュージーランドに続き5番目。  ベトナムとのFTA交渉妥結により、韓国はASEAN10カ国の中でシンガポールとベトナムとFTAを締結することになる。2007年に発効したASEANとのFTAにおける追加自由化に向け、有利になる条件を得た。 日本とベトナムのFTAが2009年に発効したことにより、韓国企業は日本企業に比べ価格競争力で不利だった。だが、今回のFTA締結で日本より2.1ポイント高い水準の自由化で合意し、タイヤや織物、鉄道車両部品などで有利な条件での競争が可能になった。 両国は来年上半期を目標に法令の検討や仮署名を推進し、正式署名と国会批准を行う計画だ。 両国は韓・ASEANのFTAで開放されなかった品目を追加自由化する方式で交渉を進めてきた。その結果ベトナムの輸入額を基準とした自由化率は、韓・ASEANのFTAでは86.2%だったが、今回の交渉妥結の結果、92.2%となった。 品目数ベースでは韓・ASEANのFTAで87%だった自由化率が89.2%(200品目の追加開放)に上がった。特に韓・ASEANのFTAでは自由化されなかった乗用車(3000㏄以上)、貨物車(5~20トン)、自動車部品、化粧品、生活家電(冷蔵庫、洗濯機、炊飯器)などが開放された。 韓国の輸入額を基準とした自由化率は韓・ASEANのFTAの91.7%より3ポイント上昇した94.7%となった。 品目数基準では韓・ASEANのFTAで91.3%だった自由化率が495品目の追加開放により、95.4%に高まった。ニンニク、ショウガなどは破砕、乾燥・冷蔵された品目を中心に開放された。コメは協定から除外された。  yugiri@yna.co.kr
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