ベーリング海で沈没した韓国漁船のSAJO(思潮)産業が、実際に乗船していない船長ら乗務員名簿を虚偽申請していたにも関わらず、釜山海洋港湾庁は特に制裁もなく承認したことが明らかになった。(提供:news1)
ベーリング海で沈没した韓国漁船のSAJO(思潮)産業が、実際に乗船していない船長ら乗務員名簿を虚偽申請していたにも関わらず、釜山海洋港湾庁は特に制裁もなく承認したことが明らかになった。(提供:news1)
ロシア・ベーリング海で沈没した501オリョン号の船会社であるSAJO(思潮)産業が、実際に乗船していない船長ら乗務員名簿を虚偽申請していたにも関わらず、釜山(プサン)海洋港湾庁は特に制裁もなく、乗船公認をしたことが明らかになった。

 10日、釜山海洋安全警備署(以下、釜山安全署)が発表した中間捜査によると、釜山海洋港湾庁(以下、釜山港湾庁)はSAJO産業が船長資格所持人の名義を借りて船長であるかのように名簿を作成して申請した事実を確認しても、船員法規定に合うように名簿を新たに作成するようにした後、承認していたという。

 SAJO産業は船長だけでなく、海技士の免許級数制限により資格のない機関長や技士ら必須乗船人員の名簿を提出した事実も摘発されたが、釜山港湾庁は職級に合うよう再申請するようにして承認していたことにより、黙認ないし癒着の疑惑を受けている。

 釜山安全署の調査結果、1日にベーリング海で沈没した501オリョン号は、実際に船長は存在せず、船長と伝えられているキム氏は第1航海士だったことが明らかになった。

 船員が船を乗・下船する際には、身分と職責を届け出るという船員法により、港湾庁に乗・下船の公認申請をして確認を受けるようになっている。

 しかし釜山港湾庁は、海技士2級の資格を持った船員はなく、船長もいないまま出港するという申請書を受け、これを確認しても名簿上の名前だけ挙げるようにして、事後確認措置もしないことが明らかになった。

 さらにSAJO産業の乗船公認担当であるチュ氏(35)は、1日にオリョン号が沈没すると翌2日に釜山港湾庁に行って担当公務員に会い、3月25日に乗船公認した“幽霊船長”が船から下りたように修正して乗船公認を取り消ししたことが確認された。

 釜山安全署はこのような状況で、釜山港湾庁の担当公務員とSAJO産業の間に乗船公認過程で賄賂が渡された可能性が高いと見て、近いうちに該当者を召喚する方針だ。

 釜山港湾庁は釜山安全署の捜査結果を認めながらも、法的に問題はないという立場を見せている。

 釜山港湾庁関係者は「資格に達しない船員を名簿に載せて申請してくれば、資格に合うよう再申請するように言って、再提出した申請書で書類上問題ないため公認しただけだ」とし、「乗船公認申請所に明記された船員の実在有無をいちいち確認するには、現実的に難しいのが実情だ」と説明した。


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