大韓航空のチョ・ヒョンア副社長が、客室乗務員サービスに不満を抱き、事務長を飛行機から降ろしたことについて、韓国国土交通部が調査に入った。(提供:news1)
大韓航空のチョ・ヒョンア副社長が、客室乗務員サービスに不満を抱き、事務長を飛行機から降ろしたことについて、韓国国土交通部が調査に入った。(提供:news1)
大韓航空のチョ・ヒョンア副社長が、客室乗務員サービスに不満を抱き、事務長を飛行機から降ろしたことについて、韓国国土交通部が調査に入った。

 国土交通部は、空港保安・安全監督官の合同で関係者インタビューなどすでに調査に着手しており、結果をもとに違法である場合は航空会社などに措置する計画だと明らかにした。

 チョ副社長は12月5日(現地時間)、アメリカ・ケネディ空港から韓国・仁川(インチョン)空港に向かう大韓航空旅客機を搭乗ゲートに引き返させる「ランプリターン」を指示した。

 通常、滑走路の旅客機が搭乗ゲートに引き返すのは、機体の異常、積載荷物の間違い、安全問題などに限る。乗務員教育やのサービス向上のために「ランプリターン」することは、極めて異例の事だ。

 しかし問題になっているのは、チョ副社長がランプリターンさせた過程が釈然としないからだ。

 ファーストクラスの場合、皿に盛り付けた上、ナッツを提供するように大韓航空のマニュアルで決まっている。しかし、副社長には何も聞かず、袋のままで提供したとのこと。その際、チョ副社長は「このサービスは何?」と乗務員をその場で怒ったのだ。マニュアル違反に激怒したチョ副社長は事務長を呼び、すぐにマニュアルを確認するよう求めた。しかし、事務長はパスワード付の電子マニュアルを開けず、チョ副社長に怒鳴られ、結局は飛行機から降ろされた。この過程でチョ副社長は乗務員に声を荒げたと伝えられている。

 これにより旅客機は出発に遅れたため、仁川空港への到着予定時刻を11分遅れた。

 国土交通部関係者は「機内に搭乗したら、乗客と乗務員であり、乗務員は機長の命令を受けなければならない。会社では副社長だが、機内へは乗客として乗ったのだから乗客としての待遇を受け、行動しなければならない」と述べた。

 現在、航空法には航空機の乗務員を指揮・監督するのは機長の全権であり責任だと明示されている。また乗客は安全な運航のため、暴言や大声で騒ぐ行為をしてはならないとされている。

 一説にはチョ副社長が乗務員を降ろしたことは、越権行為だと見られるという。

 また国土交通部の他の関係者は「違法かどうかよりも、チョ副社長の今回の行動は、国民情緒上合わない。法律違反にならない場合、注意程度の警告しかできない」と述べた。


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