【ソウル聯合ニュース】韓国文化体育観光部の金鍾徳(キム・ジョンドク)長官は4日、先月末に日本で行われた下村博文文部科学相との会談を振り返りながら、韓日間で搬出された文化財を点検するための協力機関を設置する必要性を強調した。1年の文化政策を総括する趣旨で開かれた記者懇談会で述べた。 韓日の文化相会談は韓中日文化大臣会合を機に行われた。この席で下村氏が長崎県対馬市の寺と神社から韓国人が仏像を盗んだことに言及したのに対し、金氏は過去に日本へ持ち出された韓国の文化財、約6万7000点の返還問題を話し合う協力機関の設置を提案した。 金氏は下村氏が対馬での仏像盗難問題を取り上げた背景について、「選挙のために敏感な部分に触れたのではないかと思う。国民の自尊心にかかわる問題でもあり、言及せざるを得なかった」との見方を示す一方、仏像の盗難は個人レベルの問題で、これを両国間の道徳的な問題にしようとしてはならないと不快感を示した。また「韓国の国民全体に道徳的な問題があるかのように攻め立てたが、突き詰めれば盗みは日本が先にしたのではないか」とも述べた。 金氏は海外に所在する韓国の文化財の43%が日本にあるとし、「韓国国民の立場でみると深刻な問題。こうした文化財の目録と同時に、ユネスコ条約(文化財不法輸出入・所有権移転禁止条約)に基づき正常に取得されたものであるかも検討すべきだ」とした。  mgk1202@yna.co.kr
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