【ソウル聯合ニュース】韓悳洙(ハン・ドクス)韓国貿易協会会長は3日、ソウル市内のホテルで開かれた「貿易の日」記念懇談会で、「中国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドとの自由貿易協定(FTA)交渉が妥結したため、これからは環太平洋連携協定(TPP)に集中しなければならない時期」とした上で、「韓国がTPPに参加できなければ、韓国経済は致命的な打撃を受けるだろう」と指摘した。 また「交渉を行っている12カ国の貿易規模は9兆ドル(約1073兆円)を超え、この中で部品など中間財の需要は2兆ドルを超える」と説明。その上で「日本がTPPに入り、韓国が抜ければ、このような部品の需要はすべて日本に向かうことになるだろう」と強調し、韓国が日本と競争して牽制しなければならないとの考えを示した。 TPP交渉に参加する12カ国は、現在、中間財を韓国から5%、日本から6%輸入している。 韓会長はまた、TPPに参加するためには交渉を主導する米国の産業界の支持を得ることが重要であると強調した。 韓会長は「米国産業界では12カ国での交渉が終われば、最初に韓国を参加させることが役立つと考えているが、金融情報、自動車、医療機器などに関連する韓米FTAの履行過程における問題が、確実に改善されたと確認できることを望んでいる」と説明した。 また、交渉を行っている12カ国のうち、韓国はすでに10カ国と高いレベルでの包括的なFTAを締結した状態であるため、韓国の参加はTPP交渉進展の害にはならないと分析した。 yugiri@yna.co.kr
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