【モスクワ聯合ニュース】韓国・釜山の水産食品メーカー、思潮産業が所有するトロール漁船「501オリョン」が1日、ロシア極東カムチャツカ半島東方チュコト自治管区沖のベーリング海で沈没した事故で、ロシアの救難当局者は2日(現地時間)、聯合ニュースの取材に対し、「昨日と今日の捜索作業で4隻の無人の救命ボートを発見したが、生存者は見つけられなかった」と説明した。  また、「今日、海中で救命胴衣を身につけた船員1人の遺体も発見したが、波が高く、収容には失敗した」と状況を伝えた。 同当局者は「これまでロシア漁船5隻が海上で捜索作業を行い、今日は午前8時(日本時間午前5時)から午後4時30分まで作業をしたが、暗くなり、気象条件が悪化したため作業を中断した」とした上で、「明日午前8時から再び捜索作業を行う計画だ」と説明した。  同日は米国の海岸警備隊に所属する軍用輸送機C-130が捜索作業に参加し、数時間にわたり事故海域で捜索活動を行ったが成果がなく、3日に再び作業に参加する予定だ。 同事故が発生する前にカムチャツカ半島東部海岸に待避した韓国漁船4隻も救助作業に参加するため、同日正午、事故海域に向かったという。  同当局者は生存者発見の可能性について「現在、事故海域の水温が3度程度で、この水温で1日以上持ちこたえるのは事実上不可能」とコメントした。 韓国当局によると、同漁船には韓国人やインドネシア人ら60人が乗っており、このうち1日夜までに韓国人1人を含む8人が救助されたが、韓国人乗組員は救助直後に死亡した。不明者は52人。 yugiri@yna.co.kr
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