コンテナの積み下ろし作業が行われている釜山港=(聯合ニュース)
コンテナの積み下ろし作業が行われている釜山港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が27日発表した国際収支(速報値)によると、10月の経常収支は90億1000万ドル(約1兆600億円)の黒字だった。黒字額は前月の74億1000万ドルに比べ16億ドル増加した。 黒字は32カ月連続。黒字額は昨年10月(111億1000万ドル)以来の高水準で、過去4番目の大きさとなった。 1~10月の累計黒字は706億6000万ドルで、前年同期を23億4000万ドル上回っている。 韓国銀行は通年の経常黒字が840億ドルに上り、過去最高を更新するとみている。1986年6月から3年2カ月続いた黒字最長記録を破る可能性もある。 10月は商品収支(貿易収支に相当)黒字が86億6000万ドルと前月の75億1000万ドルより大きかったことが、経常黒字の拡大につながった。 ただ、輸出入は減少し、「不況型黒字」に対する懸念も膨らんでいる。10月の輸出は521億6000万ドルで前年同月比8.2%、輸入は435億1000万ドルで7.5%、それぞれ減少した。 韓国銀行の担当者によると、商品収支上の輸出は一部品目の算定基準が異なる上、10月は加工貿易の縮小も影響した。また、輸入額の減少は国際原材料価格の下落が主因と説明した。 サービス収支の赤字幅は、前月の2億8000万ドルから2億5000万ドルに小幅縮小した。旅行収支の赤字が1億7000万ドルで2012年5月以来の低水準となったほか、知的財産権使用料が1億4000万ドルの黒字に転換したため。 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支は、配当支払いが減り、黒字が前月の6億1000万ドルから10月は9億7000万ドルに拡大した。 経常移転収支の赤字は前月の4億3000万ドルから3億6000万ドルに縮小した。 mgk1202@yna.co.kr
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