サムスングループ本社=(聯合ニュース)
サムスングループ本社=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国最大の財閥、サムスングループが26日、石油化学のサムスン総合化学とサムスントタル、防衛産業のサムスンテックウィンとサムスンタレスの計4社を韓国中堅財閥のハンファグループに売却すると発表したことで、オーナー一家が各事業をどのように継承するのかがより明確になった。 化学事業から事実上手を引くことで、サムスングループの構造が電機・電子、金融、建設・重工業、サービスなどに単純化されるためだ。 オーナー一家はこれら系列会社4社の株をほとんど保有していない。グループオーナーの李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の長女、李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長がサムスン総合化学株の4.95%、李健熙会長が同社株の0.97%を保有しているのが全てだ。 世間ではこれまで、李富真社長がオーナーの子女のうち唯一、サムスン総合化学の株式を保有していることから、グループの化学部門を引き継ぐのではないかとの見方が出ていた。 だが、グループがサムスン精密化学などを除く化学部門の系列会社の売却を決めたことから、李健熙会長の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が電機・電子、金融、建設などグループの主力事業を継承する路線がより明確になった。 李富真社長はホテル、商社、流通、レジャー(リゾート)事業を、李健熙会長の次女である李叙顕(イ・ソヒョン)第一毛織ファッション部門社長はファッション事業と広告・メディア事業をそれぞれ継承するとみられる。 ただ、建設部門はやや複雑だ。サムスングループの建設事業はサムスン物産(土木・建築・住宅)、サムスン重工業(土木・建築)、サムスンエンジニアリング(プラント)、第一毛織(ゴルフ場・リゾート建設)など複数の系列会社に分散している。 先ごろ、サムスン重工業とサムスンエンジニアリングの合併が株主の株式買収請求権の行使により中止されたが、将来的に再び推進される可能性は残っている。サムスン物産がほかの系列会社の建設部門を吸収することもあり得る。 李在鎔副会長は、サムスン電子とサムスン生命を軸にした電機・電子、金融部門とサムスン物産を中心とする建設部門を統合する可能性が高い。李富真社長は当面、ホテルと流通、商社、レジャー事業に専念するとみられる。 また、デザインを専攻した李叙顕社長は第一毛織のファッション事業と広告・メディア事業を手掛ける第一企画の経営に携わっており、継承分野が比較的はっきりしている。 stomo@yna.co.kr
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