韓国・全羅南道(チョルラナムド)の長城(チャンソン)郡の高齢者向け病院に火をつけて患者ら22名を死亡させた容疑で無期懲役を求刑された入院患者の高齢者に対し、懲役20年の判決が下された。(提供:news1)
韓国・全羅南道(チョルラナムド)の長城(チャンソン)郡の高齢者向け病院に火をつけて患者ら22名を死亡させた容疑で無期懲役を求刑された入院患者の高齢者に対し、懲役20年の判決が下された。(提供:news1)
韓国・全羅南道(チョルラナムド)の長城(チャンソン)郡の高齢者向け病院に火をつけて患者ら22名を死亡させた容疑で無期懲役を求刑された入院患者の高齢者に対し、懲役20年の判決が下された。

 光州(クァンジュ)地方裁判所は21日、現存建造物放火致死傷の容疑で拘束起訴されていたキム氏(81歳)に対し、懲役20年の判決と治療看護を命じた。

 裁判部は、安全管理不十分で業務上過失致死傷などの容疑で拘束起訴された病院理事長のイ氏(53歳)については懲役5年4か月に罰金100万ウォンという判決を下した。イ氏は懲役8年に罰金200万ウォンが求刑されていた。

 裁判部はイ氏の兄である病院行政院長には禁錮2年6か月、管理課長には禁錮1年・執行猶予2年、イ氏の指示により看護師らに証拠隠滅を指示した行政副院長には懲役6か月・執行猶予1年、看護師2名には罰金200万ウォンの判決が下された。

 光州地域医療法人の許可をする過程でイ氏側から2000万ウォンの賄賂を受け取った容疑で起訴された光州市の書記官と病院また他の関係者については全て無罪が言い渡された。

 認知症を患っているキム氏は、出火当時の防犯カメラに映っていた自分の姿にも「嘘を言ったことはない」と容疑を否認してきた。検察は看護師らの陳述と防犯カメラ資料があるにも関わらず犯行を否認したキム氏に対し、無期懲役を求刑していた。

 キム氏は5月28日0時27分ごろ、全羅南道・長城郡の高齢者向け病院に火をつけて患者21名と看護助手1名の計22名を死亡させ、6名にケガを負わせた容疑で起訴された。

 裁判部は、病院理事長の業務上過失致死傷、医療法違反、証拠隠滅教唆、建築法違反、建設事業基本法違反、賄賂供与など6つの容疑のうち、賄賂供与を除く全てを有罪と認めた。

 検察はイ氏が▲患者の突発的行動の防止▲ライターなど火気搬入の禁止▲防火施設の設置▲消防計画及び消防訓練▲消火栓使用方法の教育▲最少2名以上の当直配置▲非常口の開放▲避難施設、呼吸器具の配置及び活用▲消火器均等配置▲サンドイッチパネルの使用禁止など10個の注意義務を違反し、惨事を招いた原因を与えたと主張してきた。

 裁判部はその中でも、防火施設の設置、避難施設、呼吸器具の配置及び活用、サンドイッチパネルの使用禁止を除く全ての注意義務に対し違反だと判断した。「患者がライターなどの火気の所持を統制しておらず、当直も十分に配置されてない。そのため火災の原因を与え、被害が大きくなった。相当数の注意義務を違反した点で、義務違反と結果に因果関係が認められる」と明らかにした。

 イ氏側が光州市書記官のパク氏に2000万ウォンの賄賂を渡したという容疑については「賄賂ではなく借金の可能性も排除できない」として無罪を言い渡した。


Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0