北朝鮮留学生が通っていたパリ・ラ・ヴィレット国立建築大=(聯合ニュース)
北朝鮮留学生が通っていたパリ・ラ・ヴィレット国立建築大=(聯合ニュース)
【パリ聯合ニュース】フランス・パリで留学中だった北朝鮮のエリート大学生が、強制送還される途中に脱出し身を隠していることが19日、分かった。フランスの警察とこの留学生が通うパリ・ラ・ヴィレット国立建築大もこれを把握し、行方を捜している。 留学生は、昨年12月に処刑された張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の残存勢力を清算する過程で粛清された人物の息子だという理由で、北朝鮮当局によって外国から無理やり送還されそうになったようだ。 現地では、第三国の北朝鮮大使館に勤める国家安全保衛部(秘密警察)要員が今月初めにこの留学生の自宅に押しかけ、パスポートや携帯電話などを奪った上で、北朝鮮に送還するため空港に連れて行こうとしたとの話が出ている。 留学生は父親が粛清され、ほかの家族らが政治犯収容所に連行されたことを知り、空港に連れて行かれる途中に脱出。現在は知人の助けを借りてある場所に潜んでいるという。 パリ・ラ・ヴィレット大の関係者は18日(現地時間)、警察が14日にこの留学生を捜しに大学を訪れたことを明かし、大学側も所在を調べたが、少なくともここ15日間は誰も見ていないと伝えた。北朝鮮の留学生は互いを監視し合っているため、2週間以上も行方をくらませているのは極めて異例といえる。 パリで勉強中の留学生を北朝鮮が拉致に近い形で強制送還しようとしていたことが事実なら、フランスと北朝鮮の間で外交摩擦が起きそうだ。 stomo@yna.co.kr
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