判決後、地裁前で涙を流す遺族=11日、光州(聯合ニュース)
判決後、地裁前で涙を流す遺族=11日、光州(聯合ニュース)
【光州聯合ニュース】韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、乗客を救助せずに船を脱出したとして殺人罪などに問われた船長のイ・ジュンソク被告(69)ら乗組員15人の地裁判決について、修学旅行中に事故に遭った檀園高校(京畿道安山市)の犠牲者遺族らでつくる家族対策委員会は11日、「期待が無残にもついえた」と嘆いた。 家族対策委は判決公判があった光州地裁前で会見し、「乗組員は乗客が死んでも仕方ないと考えたのは明白で、そのため殺人と裁判所に訴えた。国会などで真相究明と再発防止が行われるよう(対策委は)努力したが、この国は家族らの望みを受け入れてくれなかった。判決もそれと同じように感じる」と主張。検察は控訴し、被告人がしかるべき処罰を受けられるようにしてほしいと求めた。 また、9人の行方不明者が残っている上、刑事裁判も終わっていないと強調。国民の支援が必要だと訴えた。 判決は「検察が提出した証拠だけでは、船長が自らの行為で乗客らを死亡に至らせるとの認識を持っていたとみるのは難しい」と説明。遺棄致死罪や船員法違反の罪などだけを認め、イ被告に懲役36年を言い渡した。 機関長にはけがをした乗組員に適切な措置を取らなかったことに対する「不作為による殺人」を認め懲役30年が、そのほかの乗組員には懲役5年から20年の刑が言い渡された。 事故は4月16日に韓国南西部の珍島沖で発生し、これまで295人の死亡が確認され、9人が行方不明となっている。 csi@yna.co.kr
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0