【ワシントン聯合ニュース】韓国と米国は23日(日本時間24日未明)、米ワシントンでの第46回定例安保協議(SCM)直後に発表した共同声明で、北朝鮮に対し、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の実質的な価値を認め順守するよう求めた。 韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官とヘーゲル米国防長官は共同声明を通じ、「(黄海の)西北島しょ、NLL一帯での北朝鮮のあらゆる挑発に備えるため、両国は引き続き合同演習と訓練を強化し対応力を高める必要があることを再確認した」と述べた。NLLは約60年間、南北間の軍事力を隔て軍事的な緊張を予防する効果的な手段だったという点に注目するとしながら、北朝鮮にNLLの順守を促した。 北朝鮮が中止を求め続けている韓米合同演習については、「北朝鮮による2010年の韓国海軍哨戒艦撃沈事件と延坪島砲撃、2012年4月と12月の長距離ミサイル発射、2013年2月の3回目核実験以降の安保環境を勘案し、韓米の同盟による備えを誇示するため、朝鮮半島での合同演習を継続的に実施する必要性を再確認した」と説明した。 また、北朝鮮の最近の弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会決議に違反するものと強く非難しながら、「新たな形態の核実験」実施も考慮できるとした北朝鮮の3月の声明にも深刻な懸念を表明した。 併せて、北朝鮮に対し、核開発にかかわるあらゆる活動を直ちに中断し、すべての核兵器と核開発計画を「完全で検証可能かつ不可逆的」な形で廃棄するよう重ねて促した。 ヘーゲル長官は、核の傘や通常兵器の攻撃能力、ミサイル防衛能力を含む軍事力を総動員し韓国に抑止力を提供するという米国の公約を再確認した。 mgk1202@yna.co.kr
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