事故について記者会見する京畿地方警察庁の捜査本部=19日、城南(聯合ニュース)
事故について記者会見する京畿地方警察庁の捜査本部=19日、城南(聯合ニュース)
【城南聯合ニュース】ソウル近郊、京畿道城南市の野外公演場にあった換気口のふたが崩落し、ふたに乗っていた観客が転落して16人が死亡した事故で、イベントが行われていた会場に保安要員がいなかったことが警察の調べで分かった。 京畿地方警察庁の捜査本部は19日午前に記者会見し、イベント計画書には保安要員4人を配置するとあったが、実際には保安要員はいなかったと発表した。また、保安要員として記載されていた京畿道外郭団体の京畿科学技術振興院の職員4人も、自身らが保安要員であることを知らなかったと説明した。 警察は事業計画書で主催となっている京畿道と城南市、京畿科学技術振興院、主管のメディア企業「イーデーリー」の関係者のほか、施設管理者ら約20人を参考人として呼び、事情聴取している。 調べによると会場では同院職員16人が企業の広報活動を、11人がステージの周辺管理やイベント進行を担当し、イーデーリー側の11人が公演を担当していた。だが、いずれも安全管理に関する教育を受けておらず、保安要員の配置状況についても知らなかったことが明らかになった。 この事故をめぐり、同院の男性職員の遺体が18日朝に路上で見つかっており、飛び降り自殺した可能性があるとみられている。警察によると安全計画はこの職員が作成したもの。イベントの主管者でないこの職員が安全計画を作成した理由はまだ分かっていないという。 また、警察関係者によると主催者の名義をめぐる問題について同院は「城南市がイベントと関連しイーデーリーに500万ウォン(約50万円)の支援を決め、同院が京畿道の傘下機関であることを踏まえ、共同主催者として京畿道と城南市の名義を使うことにし、事業計画書を決済した」と説明したという。ただ、まだ事実関係が完全に把握されていないため、主催として無断で名義を使用したかどうかについては追って判断するとした。 警察は19日午前、捜査官60人余りを投入し、イーデーリーや振興院など約20カ所を家宅捜索した。家宅捜索を受けたうち関係者6人は参考人として出国禁止措置が取られた。 ikasumi@yna.co.kr
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