ソウル中央郵便局が入る「ポストタワー」に掛けられたITU総会の横断幕=(聯合ニュース)
ソウル中央郵便局が入る「ポストタワー」に掛けられたITU総会の横断幕=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】今月20日から3週間、釜山の展示コンベンションセンター・BEXCOで開催される国際電気通信連合(ITU、本部ジュネーブ)総会(全権委員会議)の開・閉会式は世界最大のICT(情報通信技術)イベントとなるだけに、特色あるステージになる。 詳細なプログラム調整が一部残ってはいるが、総会の準備企画団は20日午前にBEXCO第1展示場で開かれる開会式で韓国文化の神髄やICT分野における韓国のリーダーシップを世界に伝えたいとしている。 準備企画団によると、開会式は未来創造科学部の崔楊姫(チェ・ヤンヒ)長官や国会未来創造科学放送通信委員、ITUのトゥレ事務総局長、193カ国・地域の代表団など約2000人が参加して行われる。 開会式の約20分前には「Welcome to ICT Korea」というタイトルの映像公演が上映される。ICT強国・韓国のゲーム、スーパーハイビジョンテレビ、3D映画などICTを活用した優秀なコンテンツと作品を収めたもので、世界各国の出席者らに韓国ICTのレベルの高さを印象付ける内容となっている。 開会のあいさつや歓迎の言葉、記念のあいさつに続き行われる「記念切手伝達式」にも韓国文化が生かされる。伝統的な通信を担う切手を記念するためITU事務総局長に総会の記念切手を贈呈する。また、民謡アリランのミュージックビデオとともに朝鮮通信使の行列、烽火台のグラフィック映像を映しICTを通じ世界に飛躍する韓国を表現する。 開会式の最後には特別公演が用意される。IT(情報技術)のパイオニアとして名高い韓国出身の現代美術家、ナム・ジュン・パイクの作品「More Log-in,Les Logging」を再現し、時代の先を行く韓国人のビジョンを強調するほか、人間に対する韓国的ICTビジョンも提示する。 ナム・ジュン・パイクの作品再現に先立ち、最も韓国的でグローバルな国立舞踊団の公演「墨香」が披露され韓国伝統の踊りがナム・ジュン・パイクの精神世界に吸収され新たな時代に対する霊感として作用したことを表現する。 韓国文化の神髄を表す公演と互いに全く違った媒体が出会う「韓国的融合」のテーマ公演を通じて創造の時代、融合の時代をけん引する韓国のリーダーシップを示す。 会場も韓国の美で装飾される。コミュニケーションの意味を込め韓屋(韓国伝統家屋)の空間的意味を用い、また全体的な色彩も「技術と芸術の疎通」を表現するため、青磁の翡翠色で飾られる。 同日夜、BEXCO近くの「映画の殿堂」で開かれる主催国と主催都市による歓迎夕食会でも韓国の美をアピールする。食前のイベントとして楽団によるパレードや釜山市立舞踊団の伝統公演が予定されている。 夕食会ではクラシック音楽が流れる中、映画の都市、釜山の特性を反映し大陸別映画の名匠の名場面がスクリーンに映し出される。夕食会後にはステージでK-POP公演が行われる。 21日間の総会を終え11月7日午後に開かれる閉会式には、韓国に対する認識を新たにするメモリアル映像の上映や出席者に対する歓送の意味を込めたパフォーマンス公演が予定されている。 準備企画団関係者は「これまでのITU開・閉会式とは違い、韓国のICTレベルの高さをアピールし、韓国と釜山のイメージを印象付ける文化公演など多彩な内容で構成されているのが特徴だ」と説明した。 総会のロゴには韓国的なデザインが施された。色は赤、黄、黒、青、緑の5色で韓国が総会開催国としてグローバル政策決定に主導的な役割を果たしていくことを表現した。 準備企画団は、オーケストラ指揮者のタクトの動きや電波の躍動的な波動をイメージしたロゴデザインについて、総会が国境や言語の違いを越えスムーズにコミュニケーションを図る場であることを意味し、コミュニケーションを通じたICTの革新を目指す決意が込められていると説明した。 sjp@yna.co.kr
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