【釜山聯合ニュース】韓国南東部の釜山で20日、国際電気通信連合(ITU、本部ジュネーブ)の総会(全権委員会議)がいよいよ幕を開ける。ITUは電気通信に関する国連の専門機関で、4年ごとに全権委員会議を開き、情報通信技術(ICT)の主要政策を最終決定する。 釜山港開港後、最大の国際行事となり、直接、間接的な経済効果は7118億ウォン(約730億円、韓国情報通信政策研究院試算)と予想される。 釜山市は2日、徐秉洙(ソ・ビョンス)市長の下で、準備状況の最終報告会を開いた。◇公式行事だけで100、市も多彩なイベント ITU全権委員会議の公式テーマは「大韓民国がICT世界の中心になります」。20日午前11時からの開会式を皮切りに、来月17日まで、展示コンベンションセンター・BEXCOを中心に多数の行事が行われる。 193加盟国のICT分野の代表団と国際機関代表団、約3000人が参加する見通しだ。展示会や会議などの特別行事を合わせると、参加者は60万人に上る。 公式行事だけで、開・閉会式、歓迎レセプション、本会議、分科会議、選挙など100の行事が進行される。 会議では「ICT融合、モノのインターネット(IoT)を利用した経済成長イシュー」(韓国の議題)、「国際協力が必要なグローバルICT懸案」(ITU政策の議題)、「電波標準化懸案、新技術・サービス発展に伴うイシュー」(ITU技術の議題)、「ITU戦略計画」(ITU運営の議題)の4議題が取り上げられる。 プレミアフォーラム、青年フォーラム、ICT専門家学会などの学術行事、ワールドITショーやヘルスIT融合展示会、科学創意祝典など五つの展示イベントも準備されている。 釜山市は開幕前日の19日に市民公園で記念植樹、BEXCO野外広場で記念造形物の除幕式を行う。また、ITUと「釜山イニシアチブ実行の協力体系構築に向けた協定(MOU)」を締結する予定だ。ITU加盟国の政府代表の若手を対象にしたイベントも予定する。 釜山全域で、地域の文化フェスティバルや企画公演など計35の文化・芸術行事が開催される。◇最先端ICTインフラで世界最高技術を披露 会場のBEXCOの内外には有線ネットワークと、処理速度3メガビット毎秒(Mbps)以上をサポートする無線ネットワーク(WiFi)が設置された。 スイスにあるICU事務局と円滑に双方向通信ができるインフラを構築し、会議や関連情報を案内するためのモバイルアプリケーションを準備した。 オフィシャルホテルも最先端のICT環境を整えた。 釜山ICT広報館では3Dパノラマ上映館や新技術体験館などを通じICTコンテンツを紹介する。◇万全の準備で釜山ブランドのアップへ 七つの最高級ホテルをはじめとする21施設(2563室)が公式の宿泊施設として稼動する。15日から11のホテルにICU関連の案内デスクを設けて対応する予定だ。 金海空港と釜山駅には17日から案内デスクを運営。150人の各国高官と10人のITU役員、ITU職員と一般参加者の移動用の車両もそれぞれ確保した。 要人を迎える式典には釜山市と未来創造科学部職員があたる。◇釜山市民も行事盛り上げ 企画公演は計五つ。アジアを代表するアイドル15組が出演する「アジア・ソング・フェスティバル」が11月2日に開催される。10月25日にUクリーンコンサート、21日から11月6日までBEXCO広場で野外コンサートもある。 地域フェスティバルとしては、釜山の夜の海辺を彩る釜山花火祭りをはじめ、町歩きの文化イベント、水産物祭り、ビエンナーレ、都市建築ツアーなどが行われる。 mgk1202@yna.co.kr
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0